■パパインタビュー019■越智 聡さん(28歳)
【4歳長男、1歳8ヶ月次男】
こんにちは、パパMe管理人の篠原です。
パパインタビュー第19回目ということで、越智さんにお話を聞いてきました。
◆越智 聡さん(28歳)【派遣社員の奥様、長男(4歳)、次男(1歳8カ月)の4人家族のパパ】
◆所属/外資系コンサルティング会社(日本勤務4000名程度)
◆職業/ITコンサルタント
普段のお仕事内容を教えてください。
アウトソーシングの提案、調査、移行を行っています。クライアントのIT部門のコスト・業務を調査してアウトソーシングによるコスト削減効果、品質向上の余地がどれだけあるかを分析し、アウトソーシングモデルの立案・提案を行っています。また、契約締結後は弊社アウトソーシング体制への移行や、ツールを使用した運用改善等を行っています。アウトソーシング先は、主に自社で抱える中国やインドのサービス拠点ですね。
お仕事のお時間とお休みを教えてください。
(月)~(金)は9:00~17:00で、基本的に土日休みです。2010年4月から育児時短勤務に切り替えていて、管理職なんですけどこの時間内に仕事を終わらせられるようにタイムマネジメントをしています。
午前中は基本的に資料作成・提案書作りなどアウトプット中心の仕事ですね。メールのチェックなどは出勤前にiphoneで行って、まずはTodo管理アプリ「Nozbe」でTodoチェックから始めます。それ以外に5分以内で終わるような仕事はその場で片付けちゃいますね。
午後は大体MTG。マネージャーなので担当領域に関連する部下との情報共有・検討のMTG、上司への報告MTGなどに参加します。特に僕が専門性を持っている領域があるので、その分野についてアドバイスを求められることもありますね。MTGの回数自体は意識的に絞るようにしているんですよ。MTGの依頼を受けても目的を確認した上で、メールで済むものはそれだけで済ませたり、自分の席で少し話をするだけで終わらせるような工夫をしています。MTGは時間を食うものなので。
オフィスがフリーアドレスだったり、勤務時間の報告も自己申告だったりと比較的自由度の高い会社なので、家で仕事をすることもありますね。奥さんは派遣社員で時間的な融通が効かないので、例えば子供が熱を出したときなどは僕が自宅で仕事することも。
仕事を終えて保育園の迎えにいくのが18:00ですね。18:15までに迎えにいかないことが一度でもあると、超過料金として月約5000円が請求されるので、そこは結構気をつけています(笑)
男性で育児時短勤務というのは珍しいのではないでしょうか?
その通りですね。僕の知る限り、男性では僕以外に1名しかいないです。制度があることすら知らない人も多いと思います。僕も知らなかったし(笑)
僕の会社は「バリバリとにかく働く!」といういわゆる外資系的イメージが強いので、僕が今やっている育児時短勤務ってそれと真逆なんですよね。
とはいっても元々僕もそのイメージ通りの働き方をしていて(笑)特に昨年の1月から2ヶ月間はプロジェクトがめちゃくちゃ忙しくて…。平日は全く家族との時間は取れなかったし、土日は疲れがたまってずっと寝てる…みたいな感じがしばらく続いたんですよ。さすがに肉体的にも精神的にもきつくて、体調を崩して会社を少し休んだことがあったんですね。
ちょうどその時期は妻もサポートを必要としているタイミングだったので、上司とも相談をして育児時短勤務に切り替えるという選択をしたんです。
なるほど〜。上司の方とのコミュニケーションから生まれた働き方だったんですね。
本当に理解のある上司なんです(笑)関係性もとても良好で。元々入社当時から知っている方で、プロジェクトを一緒にやったこともありましたし、結婚式にも来た頂くような間柄。その方が新しい部署を立ち上げる時に声をかけてもらって異動したという経緯があるんです。僕の性格やスキルも理解して、信頼してくれていると思います。本当に感謝しています。
普段関わっていらっしゃる育児・家事を教えてください。
【育児】オムツ換え 、 子供と散歩・お出かけ 、 絵本等の読み聞かせ 、 子供と遊ぶ 、 着替えの手伝い 、 子供とお風呂 、 子供の歯ブラシ 、 寝かしつけ 、 夜泣きへの対応 、 保育園等の送迎
【家事】食事の準備 、 洗い物 、 部屋の掃除 、 キッチン・洗面所等の掃除 、 お風呂・トイレ掃除 、 庭・ベランダ等の掃除 、 洗濯、洗濯物取込 、 布団干し、布団取込 、 ゴミ出 、 買い物
などです。
保育園の送り迎えは僕の役割なんですけど、電動自転車に子供二人を乗せると、子供二人で20KGとか、自転車が15KGくらいあるので40KGくらいになっちゃうんですよね。これを同じくらいの体重の奥さんがやるのは大変なので…。時短になってからは送り迎えの両方、それまでも送りは僕がやっていました。
ミルクは二人とも飲んでくれなかったので母乳でしたね。一人目の時は月齢に合わせて離乳食を作っていたんですが、二人目の時は大人の食事を柔らかくしたり、細かくしたりしただけでした(笑)食べさせてみたら全く問題なく食べてくれたから、「これでいいんじゃない?」って。うちは「ゆる育児」がモットーで、子供が大丈夫なら、そこまでセンシティブにならなくていい、というスタンスなんです。
「ゆる育児」ってどんな育児なんでしょう?
自分たちがストレスを溜めない育児をする、ということですね。育児に関する情報って「●●しなくちゃいけない」みたいなものが多いですよね。たとえ「子供のためにいいよー」と勧められたとしても、自分たちが負担に感じるものはやらない。僕は子供にとって、両親が楽しくやっていることが一番だと思っているんです。もちろん生活習慣とか人との接し方や最低限のしつけはしていますよ (笑)
例えば「しまじろう」は子供が楽しいからやっているだけ、教育的見地からはじめたものではありません。テレビも親御さんによっては見せない、というのもありますが、うちは仮面ライダーが好きなので見せています。他にもiphoneアプリで「angry bird」というゲームをやるのが最近はお気に入りです。やり始める時に時計を見せて15分程度と約束して遊ばせています。他にも親と子供は必ずいつも一緒にいなければいけない、ということもないと思っています。パパとママがデートしてリフレッシュできるならいいじゃない、という感じ。こういうスタンスを総称して「ゆる育児」と呼んでいます。
力の抜け具合が絶妙で素敵ですねー。
あ、お風呂も越智さんなんですね。二人は大変そう…
そうですね(笑)お風呂は19:30~20:00くらいに僕がいれてます。でも別に一人も二人も変わんないですよ(笑)下の子ももう立てるので、お風呂にぼーんといれれば勝手に遊んでます。僕も一緒にお湯をかけあいっこしたりね。お風呂もママが一人でやるのは大変ですよ、意外に力がいることもあるし、気も抜けないですからね。パパの方が体力面でゆとりがあるのでこれは僕が。
その後大体20:30くらいに寝る支度をするんですけど、寝る前に必ず「いいもの」をあげるんです。子供にとって「いいもの」という意味なんですけど、ようは果物やお菓子を食べるんですね。いつから始めたのかもう覚えてないんですが、完全に習慣づいていてですね。これがないで寝ようとすると「ねえ、『いいもの』はー?」って絶対なる。「今日の『いいもの』は〜〜バナナ!」ってあげるわけです(笑)
(笑)面白いですねー、『いいもの』って。
そうすると、「えー、バナナやだー」って(苦笑)「じゃあ、リンゴ!」「うん、いいよ」というやり取りがあったりするんですよね。果物なら、バナナやリンゴ、イチゴ、ぶどう、梨…季節の果物が多いですね。お菓子で好きなのは饅頭とかアンコの入ったものみたい。
ちなみに『いいもの』タイムは朝にもあって。保育園に行く前なんです。『いいもの』を1口貰って、保育園に向かう前に自転車の上で食べる。それで「仕方ねえ、いってやるか」みたいな感じになるみたいです(笑)
今日越智さんのツイート見たんですが、かなり大変だったみたいですね。
そうそう!今日(※1)はほんとに行くのを嫌がっちゃって。起きたら「保育園行きたくない!なんで毎日保育園なの?」って切れまくって(苦笑)なだめて、なだめて、最終的には「じゃあ、今日は『スペシャルいいもの』があります!」先週京都に行った同僚からお土産でもらった有名なアンコ餅があったので「コレです!」ってやったらテンション上がって無事に行ってくれました。いいのか悪いのかわからないんですけど、うちはこうやってやってますね。
お子さんの寝付きはいいですか?
お風呂あがってから、僕が遊びに付き合った時はすんなり寝てくれるかな。すんなり、といっても「オバケがくるぞー!」ってやるんですけどね。ちなみに最近の我が家のオバケは『成長ホルモン』って名前で(笑)「23:00を過ぎると成長ホルモンがでるから、22:00までに寝なくちゃ」と奥さんが言っていたので「『成長ホルモン』が来るぞぉーー!!」と言い出したら「キャーー」とか子供たちが喜んで…ドタバタ遊んで寝かしつけます。
逆にtwitterしたりして僕が遊びに付き合っていないともの足りないみたいで、「戦いゴッゴしよー」なんて言われて、さらに遊んでやっと寝るという感じ。
身体を動かして疲れないと寝付かないですよね〜
そうなんですよねー。そうそう、うちの会社は飲み会が始まるのが遅くて20:00くらいから始まるんですけど。僕は一回家に帰って子ども達のご飯とお風呂を済ませて、寝る支度を整えてからまた行くようにしてました。12月の忘年会シーズンとかは結構そんなことがありましたね(笑)
飲み会前に一回家に帰ってるのは越智さんだけかもしれないですね(笑)
育児・家事に関わる上でのこだわりはありますか?
常に主体的に育児・家事をすることを意識していますね。奥さんより先に気づいて、さっさとやってしまって、後で奥さんが「あっ、ゴミださなきゃ」とか「お風呂洗わなくちゃ」と気付いたときに、「もうやってあるよ♪」というのが好きです(笑)
それと子供と同じ目線で話をするようにしています。父親だから威厳ぶって話をするとかは全くなくて、息子がオーズで、僕がアンクの役をやったり、キャラクター同士になりきって話をしたりします。「映司、早くお風呂はいろうぜ!」みたいに。そうすると結構言うことを聞いてくれたり、手伝ってくれたりするんですよ。子供がノッてくるようにしてますね。
仕事と育児のバランス、自己採点するとズバリ何点でしょうか?
今は100点かな。保育園に預けている以外の時間は、全て家族と一緒にいられるから。強いて言うなら家族みんな朝起きるのが少し遅い気がするので、もう少し早く起きて、ゆとりをもって登園や出社の準備をしたいかな。
でも昨年の1月とかは10点くらいだったと思う(苦笑)20/24が仕事だったから。今考えればおかしいんですけど、そのおかしさに気づいていなかったですね。使命感や責任感の方が強かったし、とにかくがむしゃらに仕事をしてました。
奥さんとの間に育児や家事の役割分担ってあるんでしょうか?
明確な役割分担はないです。流れとして自然な方がやるという感じです。例えば、奥さんが食器を洗っている間に、僕が子ども達をお風呂にいれたりとか。僕が子ども達を公園で遊ばせている時に、奥さんが家の掃除をするとか。あっ、夜の洗濯物干しは2人の共同作業になっています (笑)
奥さんとの協力体制を作る上で心がけていることはありますか?
「ありがとう」を欠かさない事ですね。どんな小さなこと、毎日やっている事でもお互いに「ありがとう」と声をかけています。洗濯ありがとう、ゴミ捨てありがとう、夕食ありがとう、夜泣き対応ありがとう。
子供が生まれてからより意識してやるようになりました。今でこそ「育児って二人でやるものだよね」が骨の髄まで染み込んでいますけど、恥ずかしながら最初からそうではなかったので。無意識に「奥さんが主体で、僕がサポート」という関係になっていて、「それって違うじゃん」って結構怒られていたりしたんですよ。
育児や家事のことでパパママ以外の方に協力してもらうことはありますか?
奥さんの実家が近いので、よく遊びに行きます。お互いに多めに料理をつくって持っていったりとか。ほんと、しょっちゅう行ったり来たりしてますね。
良好な関係性を構築する上で心がけていることはありますか?
うーん、基本身内なのでそんなにはないかな。元々の性格もありますが、気兼ねしない・フランクでいるという事は意識しています。悪いなと思って、あんまりよそよそしくしちゃうと距離が中々縮まらないので。最低限の敬意は払うけど、必要以上の敬語は必要ないと思います。
幸いなことに義父さんとは結構趣味があうんですよね、彼68歳なんですけどiphoneとかipadが好きなので。そういう話題の時には同じ目線で話してます。「●●(義父さんのお名前)さん、これ知ってます?」って。
育児や家事でたまるストレスを解消する方法はありますか?
21:00に寝かしつけにベッドに入って、22:00くらいに抜け出してから晩酌タイム。寝かしつけでそのまま二人とも寝てしまう事も多々ありますが…。僕はチューハイを、奥さんはチューハイか、寒い時にはコーヒーやお茶を飲みます。
この時間は録っておいたテレビを見たりとか、奥さんがiphoneでその日の僕のつぶやきをチェックしてて「これってなんで?」「これってどうだったの?」みたいに話をしたりしますね。「Momento」というアプリがあって、twitterやflickrを日記みたいに見られるものがあるんですけど、それを奥さんのiphoneに入れて簡単に見られるようにしています。ちなみに僕と奥さんってずっと携帯の機種が同じなんです。奥さんはIT系が苦手で、一緒だと僕が教えられるので。
このtwitterを活用したコミュニケーションって夫婦には結構オススメ。いきなり何か話す、っていうよりも、僕のつぶやきをネタに話をする方が、同じ話題を共感できていいんですよ。僕がつぶやいていることは、当然興味のあることなわけで。…でもiphoneを触っている時間が長くなりすぎて、たまに怒られたりもするんで、そこはちょっと気をつけなきゃいけないですね(苦笑)
この記事をご覧のパパにメッセージをお願いします。
完璧じゃなくてもいいから、ちょっとずつやれる事を増やしていってはどうでしょう?料理とかいい例ですが、やってみるととても面白いってことあると思います。やれることが増えるという事は成長しているという事ですから。仕事の専門知識をつけたり経験をつんだり、というのも成長ですが、仕事だけが成長の要素だとは思いません。育児・家事をする中で自分の成長を感じれば、より人生が豊かになると思います。
※1 インタビューは(月)に実施。(月)は保育園に行きたがらないことが多いのだそう
越智さんたちのモットー「ゆる育児」。特にその主体者が越智さんだけではなく、奥さんだけでもなく「自分たち」であるところにポイントがあるように思いました。パパとママがストレスを溜めることなく、良好な関係性を持続していくことはきっと夫婦にとっても、子供達にとっても良い影響があるはず。サスティナブルな家族の形、模索していきたいですね。





