『なんか、奥さんのことほっとけないじゃん』自然体で育児、家事をこなす経営者パパの日常とは
◆曽根 伸泰さん(37歳)【翻訳業の奥様、長男(3歳)、長女(生後2ヶ月)4人家族のパパ】
◆会社名/株式会社 ポイントライン
◆職業/代表取締役
『仕事は空間プロデュース業。業務の幅が広くクライアントと二人三脚で進めるので、夜遅くなることも・・・』
普段のお仕事内容を教えてください
「東京ビッグサイト」や「幕張メッセ」などで開催される、展示会ブースのデザインから設営・運営といった空間プロデュース業をやっています。たとえば「自動車ショー」や「おもちゃショー」に出展する企業のお手伝いをするということですね。
イベントではチラシも配るし、ノベルティも作るし、映像も、コンパニオンも・・・と様々な準備が必要になります。業務が煩雑になるので、クライアントは分離発注したくないんですよね。だから「曽根ちゃん、やっといて」みたいに声がかかるんです。うちが全部やりますから。9割は自社で直接契約、残りが広告代理店経由の契約ですね。
お仕事の幅が広いですね〜
営業、デザイン、運営・・・大体最初から最後までやるからね。他人に任せられないの(苦笑)
というのは、お客さんの要望って結構「感覚的」なんだよね。「もう少し木目を強く」「気持ち明るめで」とかね。この状態で誰かに任せると、伝言ゲームになっちゃう。最初からフィニッシュまで、クライアントと二人三脚でやっていかないといけないんですよ。
お仕事のお時間とお休みを教えてください
(月)~(金)9:30~18:00 (土)(日)休み ※イベントの進捗にあわせて、臨機応変に対応しています。
ルーティンで仕事が流れていくわけではないんだけど、例えば・・・
(月)(火)イベントブースの設営のため会場で作業
(水)〜(金)見積もりや発注、デザインなどを事務所で作業
というのが典型的な流れかな。
とはいえ時間内に終わらないこともしょっちゅう。例えば、現場で届いた資材が想定してものと違ったりすると、突貫工事で翌日までになんとか間に合わせるなんてこともあるし。中小企業の社長さんがイベント前日に「大どんでん返し」をすることも・・・(苦笑)「ちょっと、イメージ違ったよ。こうじゃねーんだよなあ」みたいなね。そんなときは22:00くらいまで会場にいて作業したりします。
飲みのお誘いとかってどうされてます?
海外からきたお客さんにはいろいろあったりするけどね。国内企業の人は、イベントが終わったら疲れ果てて早く帰りたい人も多いから(笑) 誘われても、自分でコントロールできるからね、そんなに回数はないと思うよ。
- 『育児や家事は「やるしかない」もの。だったら一緒にやった方が早い』
普段関わっている育児・家事を教えてください。
【育児】オムツ換え 、 ミルク・離乳食を作る 、 ミルク・離乳食を与える 、 哺乳瓶等の洗浄・消毒 、 子供と散歩・お出かけ 、 絵本の読み聞かせ 、 子供と遊ぶ 、 着替えの手伝い 、 子供とお風呂 、 子供の歯ブラシ 、 寝かしつけ 、 夜泣きへの対応 、 保育園の送迎
【家事】食事の準備 、 洗い物 、 部屋の掃除 、 庭・ベランダ等の掃除 、 洗濯、洗濯物取込 、 布団干し 、 布団取込 、 ゴミ出し 、 買い物
お料理はママ、生後間もない長女のお世話は基本的にママ。上の子のお世話は基本的にパパ。それ以外は臨機応変に洗い物や洗濯、掃除、買出しなどもやっているという感じですね。
「育児や家事を積極的にやろう」って以前から思っていたんですか?
そうだね、ごく自然に、やろうと思っていたね。俺たちの親父世代はなにもやっていない人も多いでしょ、それはなんか違うなあと。
育児や家事って「面倒くさい」というよりも、「やるしかない」し。そりゃあ、やるよね。そこに深い理由付けは正直ないな。
・・・もちろん、面倒くさいこともあるよ(苦笑) でも、手があいているなら、やる。それだけだね。
長男が生まれた時からそんな感じだなあ。これはね、「性格」も関係していると思うよ。俺は神経質だし(笑)なんか、奥さんのことほっとけないんだよね。奥さんが次なにやるか想像して、「なら、これやっておけば楽だよな。そうすれば一緒にテレビ見れるよな」と思ってやる。
やんなきゃけないことがあるなら、一緒にやった方が早いじゃん。だから、子供に手伝ってもらうことも多いよ。
育児・家事に関わっているお時間を教えてください。
(月)~(金) 7:00~9:00、帰宅後~就寝まで (土)(日)基本的に終日 ※土日は家族で出かけることが多いです。
■家事
料理とか、「モノを作る瞬間」は特に好きかもしれない。まずいし、レパートリーは超少ないけど、昔からやってるよ。切る、炒める、和える、以上。 「野菜炒め」や「焼きそば」を僕が作ると、子供は普通に食べますよ。・・・「ちょっと辛いね」とかいいながら。それで、残されたりすると腹立つけどね!なんちゃって(笑)
■育児
息子も大きくなってきているので、最近パパがやるのは「毎朝の保育園への送り」「着替えの手伝い」「お風呂」「お風呂の後のクリーム」「歯磨き」「体温計る」とかかな?それ以外は「これやってー」って自分でやらせたりしています。
- 『他人に迷惑がかかることは叱る、子供から感情的なメッセージが伝わってくるときは叱らない』
「育児が一番大変なのは『2歳のイヤイヤ期』まで。それを過ぎたら少しは楽に・・・」なんていうけどさ、嘘だよ、あんなの(笑)もはや、都市伝説。何歳だろうが、ずっと『イヤイヤ』はあるからね。男の子だし、奥さんの手に負えないような時も。あまりにも取り乱したときにはパパが叱るようにしてます。
どんな時に「取り乱す」ことがありますか?
やっぱり自分の思い通りにいかないときだよね。
例えば、エレベーターのスイッチを僕が押しちゃった。「僕がおしたかったのにー!」って、スイッチが入っちゃう。大人からすればなんでもない、小さなことのようにも思えることがきっかけになる。だから想像はつかないよね。
きっと、その一つのことだけが気に入らないんじゃない。それまでずっと抑制されていたものが、「あること」がきっかけで爆発するみたいな感じだよね。一度そうなっちゃうと、もうとめられない。
「叱る」「叱らない」の線引きってどうされてますか?
他人に迷惑がかかる、公共の場では叱るね。そういうときは一度外にでて落ち着かせて、約束してから戻ってくる。「静かにできるよな」って。
叱らないのは、感情的なメッセージが伝わってきちゃう時。例えば長女が生まれて、僕も奥さんもつきっきりになっていると、一見暴れているようにも見える長男から、メッセージめいたものを感じるわけ。これはね、叱らない。そんな時奥さんは「●●ちゃんが一番好きだよ」なんて言ってますね。僕もそうです。
育児・家事に関わる上でのこだわりってありますか?
なるべく「子供目線」に合わせるよう心がけています。子供と接していると、ついつい「上から」いってしまいがち。例えば、うちの子はYoutubeで「宇宙戦艦ヤマト」を見るのが好きなんだけど。何度見ても、「もう一回みたい!」って言うんだよね。「もうこれ以上はダメだよ」「なんでー?」ってなる。このときに「ダメだからダメ!」じゃなくて、とことん付き合う。納得いくまで負けない(笑)そんなことを大切にしています。
仕事と育児のバランス、自己採点するとズバリ何点でしょうか?
75点。家庭を犠牲にしてまで仕事に追われない状況は構築できているから、ここは評価できるかな。あとは平日に子供と一緒に遊ぶ時間を増やしたいね。
一日にやることって、ある程度「マニュアル化」されてるじゃない。そういう日常の中で、もうちょっと「ブロック遊びする」とか「塗り絵やる」とか、クリエイティブな遊びに付き合って、感性を磨く手伝いをしたいな。長男はね、ブロックにすごくはまってるんだ。説明書をじーっと見ながら、真似してつくるわけ。いや〜、大したもんだなって思うよ。俺なんか、プラモデル作ったら絶対最後部品が余ってた。自分で勝手に想像して作ちゃってたから(苦笑)
『まずはちゃんと奥さんのことを認識してあげること。「俺は外で働いているから・・・」ではすれ違いが生まれる』
奥さんとの協力体制を作る上で心がけていることはありますか?
思いやり。尊敬の念。目に見えるカタチでの協力は勿論だけど、「精神的な支え」になれるように心がけています。
「精神的な支え」というのは、まずちゃんと奥さんのことを認識してあげることだと思うよ。
・・・俺も偉そうなこといえないけどさ、俺たちって「昼間働いている!」って思ってんじゃん。でもさ、仕事はいくらキツかろうが、自分で全部設計できるでしょ。でも奥さんはそうじゃないよね、自分の思い描いた設計をことごとく崩される。自分の意思のとおりにできないんだよね。そこを認識してあげないと。
「俺は外で働くから、おまえに家のことは任せた」っていう言葉があるよね。家族の決めごとだから周りがとやかく言うことじゃないけど、それってすれ違いが生まれると思うんだ。
この間、友達からこんな話を聞いてさ。ある日家に帰ったら、取り込んだ洗濯物がバーッと畳まない状態で置いてあったんだって。「なんで畳んでねーんだよ」って喧嘩になったらしい。ママは取り込むまではできたんだよね、でも畳むことはなんらかの事情でできなかった。それはだらしないからじゃない、別の理由があるわけよ。「そんなの、お前が畳んであげればいーじゃん。バカだねーお前は。化石か!」って言ってやったけどさ。
育児や家事のことでご近所の方に協力してもらうことはありますか?
夫婦ともに両親には、日ごろから長男と遊んでもらってるし、長女出産に際しては妻の入院中に家事などの面ですごくお世話に
なりました。あと、この前まで長男がお世話になっていた保育園の先生方には精神的にもサポートしてもらってました。
息子がね「先生と結婚したい」っていうわけ。それがまずは全てだよね。良くやって頂いているんだな〜って。
それと保育園を通じて知り合った長男の友人家族とも、同じ地域に住む仲間として良好な関係を築いていますよ。
どうやって仲良くなっているのでしょう?
木場公園とか歩いていると会ったりするわけね。そのとき「じゃあ今度バーベキューしますか?」みたいに話をする。同じ匂いがするような人っているじゃない、そんな人には積極的に声をかけてみる。そうすると向こうも気付いてくれたりするんだよね。
だからとりあえずアンテナ立てて、電波出したらいいのかも?(笑)
オススメの育児や家事のストレス解消法はありますか?
多くの人とのコミュニケーションを取り、自分の殻に閉じこもらないようにすることかな。
特に奥様方にいいたいのは、育児に追われて孤立していくじゃない、社会と遠のいていくような感覚もあったりしてさ。男の立場からは普段なかなか言いづらいんけど、なるべく外に出るだけでも随分ストレス解消になるんじゃないかな。「わかっているけど、出れないんだよ」って言われちゃうと思うけどさ・・・。外にでて会話をするって、大事なことだと思うよ。
最後にこの記事をご覧のパパにメッセージをお願いします。
「育児」は「育自」であるとも言われます。この言葉を常に頭にいれておく。自分のためにやっている、「育てている」と思わず「育てさせてもらっている」「経験させてもらっている」って考えてみる。考え方の角度変えるだけでも、何か変化が生まれるかもしれません。
育児にも、家事にも、マニュアルや攻略本などは存在しません。自分の思ったとおりに、まずは気が付いたことをこなしていければ良いのではないでしょうか。
とてもフランクに、育児や家事に自然体で向き合っている日常を語ってくれた曽根さん。洗濯物を畳んでいなかったことで奥さんと喧嘩になった友人に「そんなの、お前が畳んであげればいーじゃん。」とサラリと苦言を呈しながら、アドバイスをするというあたり、自然に育児や家事と向き合っていることが伺えました。
各家庭に毎に育児や家事に関っている人やその比重は違うと思いますが、まずパパはママのことを理解しようと努めること。その上で、気がついたことから一つずつこなしていくようにすること。これが、今よりもちょっぴりみんなが笑顔になる、エッセンスなのかもしれませんね。
Leave a comment
Twitter: papa_me
- 自分が書いた棒人形が動き回って、冒険?を進めていくゲーム。 子供達と一緒にやっても楽しそう。 http://t.co/vr0Ctni4 http://t.co/4YpkaX7J





