1月 14, 2012
papame

『家庭の時間を充実させるために全てがある。我々には休みなんてないんですよ』元ミュージシャン、異色の経歴を持つ社労士パパのリアルとは

◆桑原和弘さん(42歳)【専業主婦の奥様、長女(3歳)の3人家族のパパ】  

◆会社名/株式会社フリスコ/フリスコ社労士事務所

◆職業/組織コンサルタント、社会保険労務士、研修講師

『小さな会社を職場から元気にするのが仕事。6:00前から仕事を始め、早めに片付けるスタイル』

普段のお仕事内容を教えてください

小さな会社を職場から元気にする仕事をしています。組織活性、人材開発の領域ですね。具体的には、企業の顧問社会保険労務士として、労働問題全般に関する相談に応じたり、企業内研修や自治体で講演したりしています。最近は、労務の枠を超えたコンサルティンティングや研修などが多くなってきていますね。

お仕事のお時間とお休みを教えてください

(月)~(金)6:00~18:00(時々21:00頃まで残業) (土)勉強会等 (日)極力休む

※ 勉強会などで土曜にも稼動することが多いため、土日のいずれかで休むようにしています。

 

例えばこんなタイムラインですね。

5:30〜6:00 事務所に

〜8:30 残務対応、メール対応、英単語勉強、ネットやニュースチェック、ブログ執筆

〜9:00 読書

〜12:00 受電対応。早めに仕事を片付けるのがスタイルです

13:00〜17:00  企業訪問、来客対応

〜18:00 メール対応

〜21:00 (遅くなる時は)資料作成など

随分出社されるのが早いですね〜!

そうですね。元々朝型ですが、最近はさらに朝型になりましたね。娘が通園を嫌がる時期があったんですけど、朝私の姿を見ちゃうともう離れてくれないんです。「パパとかいしゃにいきたい!ママがようちえんにいってくればいい!」なんていってね。そんなの無視すればいいんだけど・・・そうはいかないでしょ(苦笑)娘が寝ている間に出れば私も辛くないので、こういうタイムスケジュールになりました。

なるほど〜。お嬢さんが幼稚園が行かれたのは最近からですか?

幼稚園の年少に今春から入っています。初めのうちはものすごくスムーズに通園していたのですが・・・。GW明けから急にママから離れられなくなってしまいました。もう家の中でも、行き帰りも、ずっーっと泣きっぱなし。

娘とお風呂に入っていたら「どうしてパパはようちえんにいかないの?わたしはひとりでいってるんだよ・・・。ママといっしょがいい!あしたはもういかない!!」って泣いたりするんだ。「大丈夫じゃないかな」「でも、ホントは楽しいんじゃない?」なんてうまくはぐらかしながら。

2週間くらいしたら、ハツラツと通園して、戻ってきて、園の様子を楽しく話してくれますよ。

 

『夫婦でお互いにサポートしあう、僕にとって育児や家事に関るのは自然なこと』

関わっている育児・家事を教えてください。

【育児】オムツ換え ・ ミルク・離乳食を作る ・ ミルク・離乳食を与える ・ 子供と散歩・お出かけ ・ 絵本等の読み聞かせ ・ 子供と遊ぶ ・ 着替えの手伝い ・ 子供とお風呂(沐浴)・シャワー ・ 子供の歯ブラシ ・ 寝かしつけ

【家事】食事の準備 ・ 洗い物 ・ 部屋の掃除 ・ キッチン・洗面所等の掃除 ・ お風呂・トイレ掃除 ・ 庭・ベランダ等の掃除 ・ 洗濯、洗濯物取込  ・ ゴミ出し

歯磨きは少し自分でやるようになりました。ちょっとだけやって「できたよー」って嬉しそうに言うんですけど、「ダメ、やり直し!カモーン」ってパパの出番(笑)

父「♪しゅっかしゅっかしゅっかしゅっか、あーのお口♪」「うわー綺麗に磨けてるねー」「素敵な歯だねー、あっ、ムシバイキンがいたぞ!」

娘「えー、とってとって!!」

父「綺麗な白い歯は素敵だねー」「パパの歯を見てごらん、これは銀歯、虫歯だったんだよ。痛かったんだよー」「きちんと磨いていてもこうなっちゃったんだ」

なーんて、話をしながらやっていますよ。

育児や家事に関ろうと元々考えていらっしゃったのですか?

ええ、それが普通だと思っていました。僕は両親がいなくて、多くの方が経験されているような、『働いて帰ってきている父』の姿をみたことがないんです。周りには片親の友達もいて、お母さんだけが働いていることも身近にありました。「男は外で働いて・・・」というのがそもそも感覚としてないんですね。

僕たち夫婦だけをとってみても、お互いに働いたり、サポートしたりを繰り返して今があるんです。結婚する前から一緒に暮らしていたんだけど、僕がミュージシャンとしてステージで稼いで、彼女が仕事をやめている時期もあったし、逆に僕が引きこもって、彼女が働いている時期もありました。

それに妻のお腹が大きくなったときから、精神的にも肉体的にも本当に大変そうだったので、もう自然と…ですよね。

とはいえ、最近はほとんど妻任せです。時々、料理や片づけを担当していますが。入浴はパパが主役でしたが、最近ペースが乱れていますね。歯磨きの仕上げ磨きも基本パパ担当ですが、週末しかできないこともあります。

なるほど。何かこだわりっていることってありますか?

夫婦での取り決めとして、娘の話を最後まで聴こうと心がけています。また、家事は不十分になっていることに対して寛容であるよう心がけています。みんながそれぞれ精一杯なので、ねぎらいの声を掛け合いながら日々過ごすようにしていますよ。

 

『積極的に外食するようにしている』

いつ育児・家事に関わっているんでしょう?

(月)~(金) 早く帰った日は19:00~20:30(寝かしつけ失敗したら22:00とか) (土)(日)休めたら終日家族と過ごしています

ちょっと話がそれてしまうかもしれませんが、積極的に外食をしようと心がけています。あるとき妻がこうこぼしたんです。「かずくん ※1の話って食べ物の話ばっかり。ご飯ばっかりつくってる気がする」って。それからですね、外食の機会が増えました。「hubる? ※2」なんていって、仕事の後に外で合流して、食事をしています。

(※1 桑原さんのこと ※2hub(ハブ) は飲食店の名前)

それで少し遅れてしまうこともあるんですけど、20:00には寝かそうと思ってるんですね。娘に「今、何時??」って聞くと、まだ寝たくないからかいっつも「さんじ!」って答えるんだけど(苦笑)「これはね、8時なんだよ」って教えながら、一緒に布団に入ります。

役立っているモノとかサービスなどありますか?

自転車の練習場として「代々木公園」は活用していますね。オススメは「柿安レストラン」や「サルバトーレ」などのランチビュッフェ!まだ娘が1歳くらいから利用しています。こどもって年齢に応じて食べられるものが違いますが、ビュッフェなら食べれるものがある可能性が高い。それに少々騒いでも心配ないので、割とのんびり食事を楽しめます。妻はいろんなものをちょっとずつ食べるのが好きな人なので、もう完璧ですね(笑)

 

『男にとって土日の家庭は休息の場ではない、そこが本領を発揮する場だ』

仕事と育児のバランス、自己採点するとズバリ何点でしょうか? 

60点。及第点ではないが、心がけは理解されているものと思っています。希望的観測ですけど・・・。

目安として、家族との食事(夕食)が週に4回以上を心がけていて、ほぼ毎週実行できているところは評価できるかな。だけど休日に疲れが残っていて、目一杯遊べていない気がするので改善したいですね。夜の付き合いは極力減らす、シエスタを徹底してやる、とか対策はあると思うので。

飲みの頻度ってどれくらいですか? 

今は多いと週4くらいかな。平日疲れ取っておかないと、土曜日寝ちゃうんですよ…。そんな状態だと娘から「ねちゃだめ、ねないで」って言われちゃうからね。

「男にとって土日の家庭は休息の場ではない、そこが本領を発揮する場だ」なんて思うんです。家庭の時間を充実させるために全てがある、そんな感じ。我々には休みなんてないんですよ。

お子様が生まれる前と後でママとの関係性で何か変わったことはありますか?

妻主導、という関係が明らかになったと思います。「自分の方が詳しい」「私は専門家よ」ということが夫婦の会話の端々にでてくるんですよ。妻の方が敏感に様々な情報を収集したり、考えているわけですから、当然そうなんですよ。でも元々はそういう主張をすることはなかったと思います。「母は強し」をまさに体現していますね。

 

『「相性ばっちり」な二人じゃない、だからこそいつもいつもお互いを思いやる』

ママとの協力体制を作る上で心がけていることはありますか?

妻の話を聴く機会を増やすよう心がけています。聴くときには、いちいち口をはさまず、最後まで聴く。例えば、子供を寝かしつけた後はそういう機会になっています。冷やしてあるジンで「ちょっといっぱいやろうよ」ってね。オリーブなんかをつまみながら、テーブルに向き合って2時間くらい話すこともあるかな。

妻はね、もう話したくてたまらないテンションなんですよね。僕が帰って手を洗ったり、服を着替えているときにもずーっと話をしているんですよ(笑) 「うんうん」「あーそう!」って返事もする。あ、なま返事だけはしないように気をつけてますよ。ときどきやっちゃうんだけど…。

やっぱり、妻はいろいろ気をつかっているはずですから。仕事では「しゃべる」シーンが求められますよね。でも家庭では「聞く」ことで完結できるんです。僕もしゃべりたいタイプだけど、家庭では彼女が話して僕が聞くんだという意識があります。「人の話に共感する」っていうのは、大分妻に鍛えられたかな(笑)

それと、メールでも、口頭でも、大いに感謝を伝えるよう心がけています。「アイロン、ありがとう!」「ホント助かってるわ」と感謝したり、「しんどいねー」って労ったり。僕はね、「ありがとう」って言葉は極論、記号化しちゃってもいいと思っています。それくらい大切なことだと思います。

最後に、直球を全力で投げないことですね。出会った頃から強情っ張りな二人なので(苦笑)結婚をする前にこんなことを話したことがあるんです。「僕たち相性ばっちりで選ばれた二人ではないよね、もしかすると相性悪いくらいかもしれない。」「そんな二人がやっていこうと思ったら、お互いに努力したり、思いやったり、いつもいつもやっていかなければいけないよね」その話を妻が今でも覚えているかはわからないけれど、そのとき決めたことが今でもずっと続いているんです。

例えばね、(手元のコーヒー缶を手に取って)この缶をエイッと投げると取れないですよね。こうやって、下からそっ〜と投げても壊れてしまうかもしれない。だから理想は、缶をここに置いて、それを受け取ってもらうことなんだよね。

 

最後にこの記事をご覧のパパにメッセージをお願いします。

二度とない人生の、二度と味わえない喜びの真っ只中ですね。しんどいときもありますが、胸張っていきましょう!

 

「相性ばっちりではなく、もしかすると相性悪いくらいかもしれない」「だからこそ二人で思いやってやっていかないと」これまで様々なパパのお話を伺ってきましたが、こういうお話は初めてでした。こういう前提でお互いに考えているからこそ、相手に感謝し、労うことを意識的に行動することができるのかもしれません。まさに発想の転換!

夫婦といえども他人。育ってきた環境も、考え方も、性格も、当然全てが違います。そんな二人に子供が加われば、より一層相手志向の行動は求められるはず。行動を起こすための考え方として、是非参考にしたいものです。

Leave a comment