2月 2, 2011
papame

■パパインタビュー011■徳本 昌大さん(47歳)
【9歳長女、6歳次女】

こんにちは、管理人の篠原です。

パパインタビュー第11回目ということで、徳本さんにお話を聞いてきました。

◆徳本 昌大さん(47歳)【専業主婦の奥様、9歳と6歳の娘さん、4人家族のパパ】

◆所属/株式会社 アドツープラド、クローク株式会社

◆職業/ソーシャルメディアコンサルタント

お仕事の内容や時間について簡単に教えて頂けますか?

もともとは広告代理店にいて、WEBマーケティングやソーシャルメディアに関連した仕事をしていました。ただ、ワンストップでコミュニケーション設計~実行までできる会社がなかったので、今の会社でそれができる組織を作っているところです。僕は2つの会社に所属をしているんだけど、アドツープラドが広告で、クロークがWEB・ソーシャル系、という感じですね。どちらの名刺も持っていてお客様のニーズにあわせて、使い分けるようなイメージです。それ以外にも個人で「まめさんテレビ( http://mame3.tv )」というUstreamの番組にも出演しております。

仕事は社内と社外が半々くらいですね。時間は8:00過ぎから、19:00~21:00までかな。朝は6:30に家を出ていますね。そのまま家に帰ると20:00~22:00くらいに着きますね。お酒の席にお呼ばれした時には一軒だけお邪魔するようにしています。お酒は飲まないので、ノンアルコールビールかウーロン茶で。平日のうち金曜日だけは「まめさんテレビ」でオールナイト番組に出演(※1)しているので、家に帰るのが土曜の朝になります。土日は完全に休んでますね。

普段関わっている育児・家事の内容や時間を教えてください。

【育児】子供と散歩・お出かけ 絵本等の読み聞かせ ・ 子供と遊ぶ ・ 着替えの手伝い ・ 子供とお風呂 、 寝かしつけ

習い事の送迎

【家事】お風呂掃除 、 庭の掃除 、 買い物

などです。

本の読み聞かせは土日の21:00に娘が寝る前にやりますね。ただもう大きくなってきたからね、自分で読むようになってきてますが。本は家に何百冊もある上に、娘二人とも図書館で毎週10冊ずつ借りてきます。本が大好きなんですよ。ちなみに僕からのクリスマスプレゼントも本です(笑)

それはすごい! 娘さん、どうしてそんなに本が好きなんでしょうね?

僕がいつも本を読んでいるからかなあ。その影響はあると思いますね。それに土曜日の朝はいつも図書館へ行っています、2時間くらい。車で5分くらいのところに、公園の中にある素敵な図書館があるんです。僕と娘二人の三人で行くことが多いですかね。そうすると奥さんは家でゆっくり家事ができるから。子供がいるとなかなかできない家事ってあるじゃないですか。

なるほど~。その後はどう過ごされているんですか?

図書館から家に帰ってお昼ごはんを食べたら、娘二人は合唱団にいくんですよ。その送迎は僕の役割。練習時間は下の子が2時間、上の子が3時間で15:00~18:00、送迎が車で20、30分だけど、その時間はずっと練習場下の図書館で待機して本を読むようにしているんです。上の子が4歳の時から、下の子は3歳からずっとこのスタイルです。もう6年になりますね。

合唱団のような習い事はいつ頃からされているんですか?

合唱団の前から「リトミック」というものをやっていて。子供の音楽教育の一種で、ゲームの中に音楽を取り入れるというものなんだけど。下の子が赤ちゃんのときからやっていたんですよ。僕も奥さんも元々音楽好きで。僕はソウル好きなんだけど、なんと娘もソウル好き。ちなみに今年のクリスマスプレゼントは本と「ケイティ・ペリー」と「レディーガガ」のCD。そんなリクエストが入りました。まだ9歳よ!?びっくりだよ(笑)娘の夢はシンガーソングライターなんだ。

おお~、素敵なシンクロですね~(笑) 土日はご家族と一緒の時間が長いんですね。

そうですね。娘と一緒に時間は結構取れていると思います。それと家事についてですが、庭の掃除は8:00前後にやっています。お風呂掃除は入る前、土日の夕方~夜に。育児・家事は土日にやれることだけやるという形。奥さんに怒られながらやっていますよ(笑)

こういう家事をするようになったのは、お酒を止めたくらいから。お酒止めたら生き方が真面目になったんですよ。まあそりゃそうだよね、絶えずシラフなんだから(笑)体調を崩したからやめたお酒だったけど、そのおかげで生活スタイルが随分変わりました。

育児に関してのこだわりってありますか?

できるだけ子供ために時間を作るってことですね。僕は上の子が小さいときにはあんまり子育てしていないんです。まあ当時はしているつもりだったんだけど、今と比べればやっぱり時間が短かった。絶えず大きくなっているんだから、一緒にいられるのは今しかない。上の子は小学3年になるけど、親離れしていくタイミングというのはありますからね。

今日もオールナイトだからクリスマスは一緒に過ごせないんです。(※2) だから朝は一緒に宿題をやってきました。僕も子供もお互いに時間がないことがわかっているから、僕がご飯を食べているときに、娘は宿題をやって「勉強教えて」というようにやる。そうやってお互いに調整をしています。

「仕事と育児・家事のバランス」を自己採点するとズバリ何点でしょうか?

70点かな。隙間時間も活用しながら子供とのコミュニケーションは取れていると思うので。ただ、もっと早く帰りたいなということも含めて70点で。

僕は上司がいないから時間のマネジメントは自分次第でどうにでもなる。でも上司がいる人は大変だよね。そういう人は朝早く行って仕事をしちゃえばいいと思うよ。それとぼーっとしなければいい、隙間時間をちゃんと使う。簡単簡単(笑) デジタルデバイスがこれだけ発達していて、どこでも仕事をできるようになってきているんだから。

電車の中でも僕は仕事をしてます。メールのチェックも返答もそこでできる。本だって全部読めるし。ipodとiphoneを使っていればどこでも仕事できますよ。あとgalaxyも使っていますけど。

デジタルデバイスフル活用ですね! 他にもお勧めのツールや仕事術などはありますか?

evernoteはいいですよ。それにGmailとtwitter、facebookもあわせればどこでも仕事ができるようになると思いますよ。あと電子書籍もいいね!僕はipadで見てますが、おかげでカバンが軽くなりました。

それとツール以外の朝のテクニックで、山手線は反対周りに乗って会社に向かうんです。そうすると座れるから。朝の電車は通勤オフィス!自分の場合余計に20分かかるけど、その分仕事できるからね。20分何もしないか、40分仕事するかの違いは大きいですよ。それと定期持っていないんですよ。毎朝違う通勤経路で会社に行くようにしています。気分が変わるから結構いいんだよね。定期を持たないのはもうずーっとやっています。

おお~。なんか広告代理店の方らしいやり方な気がしますね!

ところで、奥様との協力体制を強くしていくには、どんな心がけが必要だと思いますか?

気晴らしタイムの設定することかな。子供のいない時間を作ることって大事だと思うから、僕が娘たちを連れて行って、奥さん一人の時間を作ってあげる。あとは外食をすることで、料理を作らなくてもいい日もたまに作ってあげる。我が家では月に2、3回くらいありますね。

二人の子育ては一人のそれとは全然違うから・・・。こういう日でも作ってあげないと、奥さんは相当大変ですよ。二人だと子供同士も喧嘩することもあるし。一人増えるとこんなに大変になるなんて思わなかった・・・(苦笑)でも逆に子供が二人いることで切磋琢磨するし、コミュニケーションもとるし、「譲る」ってことも覚えるし、もちろんいいことも沢山あるんだけどね。

気晴らしタイム、いいですね!

うちの奥さんはもともと洋服のデザイナーをやっていて、今でも再就職をしたいなっていう希望があるんですね。それでも子供を育てながら復職するっていうのは、ファッション業界だとはなかなか厳しかったりする・・・。そういう大変な葛藤を彼女は抱えているわけですよ。そこに育児や家事があると・・・。当然ストレスが溜まりますよ、誰だって。だからその息抜きのためにも、自分が好きにできる時間をプレゼントすることは大切だと思うよ。

僕も好きなことをやっているから、当然奥さんからつっこみがはいることもある。例えば今は毎週金曜日にオールナイトの番組があるから、どうしても僕が疲れがたまって土曜日に入ってしまう。40時間くらい連続で起きていることになるからね、育児・家事の最中に寝ることはもちろんないけど・・・やっぱりシンドイからそれに対して「どうなの」ってね。

Ustreamを盛り上ようと思って始めた企画なので、とりあえずやってみた。そしたら・・・まあ、大変だ(笑)身体を壊しても駄目だから、やり方はまた考えていかないとね。

ママとパパ以外の人に育児に協力してもらうことはありますか?

合唱団のメンバーや父兄の方々に協力して頂くことがあります。合唱団のメンバーは3歳~21歳までが集まっているから、メンバーの先輩達がすごく面倒をみてくれるから有難い。合唱団全体が父兄も含めて盛り上がっているよ。奥さんと合唱団の先生が知り合いだった縁で入ったんだけど、本当に良かった!

合唱団の方と良好な関係を構築・維持するために心がけていることはありますか?

ギブの精神。例えば楽器を運んだりするのを手伝ったり、受付を手伝ったりそういうことを積極的にやっています。楽器を運ぶのは重労働だからね。最初の頃はそういう手伝いをするお父さんは僕くらいだったけれど、最近はお父さんの姿も増えてきていると思いますよ。

徳本さんお勧めのストレス解消法、教えてください!

子供と一緒に散歩をすること!近所の神社までぐるっと30分くらいのコースを周るんだ。身体を動かすってやっぱりいいよね!

それでは最後に、この記事をご覧のパパに一言メッセージをお願いします。

育児も家事も楽しんでください!今しかないですよ!特に抱っこできる時期は大事にしてください。

※1 2010年12月迄レギュラー、2011年1月~不定期出演

※2 インタビューは 2010/12/25に実施

非常にパワフルにお仕事や個人の活動を進めながらも、スキマの時間をうまく活用して、仕事を進めたり、娘さんとの時間を確保されたりされている徳本さん。自分の一日の時間、一週間の時間を振り返ってみればもっと効率的に仕事を進める、家族と一緒の時間を増やせるポイントってあるかも。さあ、アナタも一度時間を作って棚卸をしてみませんか。

1月 29, 2011
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■パパインタビュー010■岡空 俊輔さん(45歳)
【15歳長女、12歳次女】

こんにちは、サイト管理人の篠原です。

パパインタビュー第10回目ということで、岡空さんにお話を聞いてきました。

◆岡空 俊輔さん(45歳)【健康運動指導士の奥様、15歳(中3)と12歳(小6)の娘さんの4人家族のパパ】

◆所属/株式会社 悟空

◆職業/会社経営、グラフィックデザイナー/コピーライター

お仕事の内容や時間について簡単に教えて頂けますか?

共同経営ですが、2001年に僕が立ち上げた制作会社を経営しています。小さな会社ですので、経営以外にも、主にパンフレットや広報誌、広告等の企画制作業務も行っています。割合でいうと1:9で制作の仕事ですね。オフィスで仕事をするのは概ね9:00~19:00くらいの間ですが、時間に関してはフレキシブルです。基本的に土日休みです。

普段関わっている育児・家事の内容や時間を教えてください。

【育児】子どもが小さかった頃(昔の話)→

オムツ換え 、 ミルク・離乳食を作る 、 ミルク・離乳食を与える 、 哺乳瓶等の洗浄・消毒 、子供と散歩 、 絵本等の読み聞かせ

子供と遊ぶ 、 着替えの手伝い 、 子供とお風呂(沐浴) 、 子供の歯ブラシ 、 寝かしつけ、夜泣きへの対応、幼稚園への送迎

【家事】今も→

食事の準備 、お弁当作り 、洗い物 、部屋の掃除 、キッチン・洗面所等の掃除 、お風呂・トイレ掃除 、庭・ベランダ等の掃除

洗濯・洗濯物取込 、布団干し・布団取込 、アイロンがけ 、ゴミ出し 、買い物

などですね。

随分沢山のことをされていた(いる)んですね!

僕は一時期主夫でしたから(笑) 今の奥さんは再婚相手で、再婚するまで5年くらいは親子3人で暮らしていました。だからやるしかなかった。完全になんて無理ですが、できることを一生懸命やるしかありません。

離婚をする前も育児や家事には割に関わっていたつもりです。会社を立ち上げる前はフリーランスで仕事をしていましたが、フリーになったと同時に長女が生まれました。その子が3歳になるまでは自宅が仕事場でしたから、仕事の合間に世話をしたり、夜中に子供の目が覚めたらオムツを替えたりしていました。

育児・家事に積極的に関わろうって、もともと思っていたんでしょうか?

うーん。別に積極的に関わろうと思ったことなんかないですけど、自然な流れです。長女の時は、結局は実現できなかったのですが、立会い出産を希望していました。それは、奥さんをちょっと羨ましいと思ったから。お腹に赤ちゃんを宿しているって感覚を独り占めしているのはお母さん、それは男にはわかりようがないことですからね。

・・・子どもと積極的に関わりをもとうとする父親は、僕の周りには珍しくありませんでしたよ。娘は二人とも「矢の口幼稚園」に通園しましたが、その在園中に、「父の会(父会)」というのが結成されました。これは仕事が忙しく子どもに関われるのは週末だけで「おじさん」よばわりされてて、それじゃいかん!と思っていたお父さんを発起人とした有志の会です。まず最初に幼稚園の園庭で「父と子のキャンプ」をやりました。お母さんには休んでもらって、お父さんと子どもたちだけでキャンプをします。子どもたちとスーパーに買い物に行ったり、裏山に薪を拾いにいったりして、カレーを作ります。ちょっと父親が、子どもに対して、かっこをつけようという会なんですけど(笑)、その後も子どもを交えたイベントがいろいろやりました。そうした活動は、今も代々の父会に引き継がれて続いています。そんな環境もあり、僕だけ特別に子どもと積極的に関わってきたというふうには感じていません。

育児・家事に関わっているお時間を教えてください。

毎日1〜3時間程度やっていますね、朝家を出る前や家に帰った後に。洗濯なんかを後回しにしていると、会社に着くのが11時とかになってしまうので・・・まあ早い時間帯にやるようにはしています。また、納期のある仕事をしていますから、時間的な無理はつきものなんですけど、どちらかというと朝型なので、娘がまだ小さい時には21時に寝かしつけながら一緒に寝て、25時あたりに起きだして、洗濯機を回しながら仕事をする、なんてこともありました。

そうそう、川崎市の中学校はどこもそうなんですけど、お昼はお弁当持参なので毎日作っています。料理はなんでも作ります。晩御飯も19時〜20時くらいに帰って、1時間くらいで作っちゃいます。お客さんがくるときにはタイカレーを作ったり・・・あ、この前はタジン鍋でつくった温野菜が喜ばれました。

育児に関わる上でのこだわりはありますか?

思い通りに育てようなんてしないということですかね。

離婚をして、全部自分でやらなければいけない状況になった。やっぱり離婚というのは、子どもたちに対しては、片親になってしまうわけですから、うしろめたいわけです。ある意味、マイナス先行のイメージです。でも、立ち止まってばかりもいられないから「自分のできることを一生懸命やってやろう」という覚悟をします。ちょっと変な覚悟の仕方で、例えば、毎日料理をするのだとすれば「10年後にレストランを出せるくらいになってやる!」とか、意地をはってみたりもします。でも、これは「完全になんてできやしない」というあきらめに近い感覚から言っていることでもあります。表現が難しいですが「理想を実現するのはすごく難しいことを知っている」、でも「できることしかできない」というのがリアルだから「一生懸命やるだけだ」みたいな、めちゃくちゃシンプルというか、単純な考えなんです。

育児についても、片親になって子育てには不利な状況で、それを補う努力は一生懸命するけれど「この子たちは不良になってもおかしくない」と覚悟しました。だから、もしそうなったとしても親の責任が大であるし、そもそも不良になったからといって愛さないということはない。不良になってもその子を愛せばいい。それならできるぞ、なんて変に思われるかも知れませんが、そんなふうに先回りして考えていました。

でもね、最近になって長女と話して笑ったんですけど「よく不良にならなかったなぁ」と言ったら、「なんでわざわざ不良になんなきゃいけないの」って言ってました。

「●●な子に育てたい」と思うのは子どもの幸せを願う親としては当然です。ただ、自分や周りをみても明白なことですが、ほとんどの場合、親の思った通りにはならないでしょう。「思い通りに育てよう」とするのは間違っているというか、徒労だと思うんです。思いを伝えながら、親としてできる努力をして、どんな結果でも愛情をもって受け止める姿勢が大切なんだなと思っています。

なるほど~。親が気負わないってことは大事かもしれないですね。

では家事に関わる上でのこだわりはありますか?

必ずしも女性の仕事ではないと思っています。

別に旦那が家事をして、奥さんが働いていたとしてもいいと思うんですね。実際に、うちの奥さんの仕事は忙しいんです。一方、僕らの業界は今大変な不況なので、僕の方が早く帰れる日はできることはやります。僕が朝型だから、弁当は僕が作るとか、そういうことは普通にあります。

考えてみれば、奥さんが家事をしなきゃいけないなんていうのは「気のせい」(笑)、単なる思い込みなんですよ。奥さんができるならば奥さんがやればいい、旦那はしっかり稼ぐとかね。それはそれでいいと思う。でもそのモデルにしばられる必要はないし、そこになんの根拠もないんですから。

「仕事と育児・家事のバランス」を自己採点するとズバリ何点でしょうか?

仕事や育児に限らず、本来すべてのことは、mustではなく、wantで行動していくのがよいと思っています。その意味では、つねにバランスは変化します。そのときどきの状況で判断していくことしかできませんが、いつも100点ではないかもしれませんね。でも70点でも、30点でもかまわないような気がします。

基本的にやりたくないことはやらなくていいと思っているんですよ。自分からやる方が清々しいし、やらされているのは嫌だと思うんです。「掃除しなきゃいけない」「子供の健康のためにはオーガニックじゃなきゃいけない」とかmustになっちゃうとしんどいよね。だから育児にこれだけの時間をかけなければならないなんて思わない方がいい。できることしかできないんだし。さらにいえば100点とれなくてもいいじゃないですか(笑)

「できることしかできない」 なるほどな~。

岡空さんの「肩の力が抜けた感じ」ってもともとなんですかね?

もともとこうだったわけじゃないですよ。結構、怒りまくってた時期もありましたね、いろんなものに(笑)

えー、ぜんぜん想像できないです!!

「なにくそ」「ちくしょう」「負けねーぞ」「俺がやってやる!」って、いつも思ってました。そういう感情を原動力にしているの時期もありました。37、8歳の離婚する頃までですかね。でもね、そんなことを思ってるのは独りよがりなんですよ。「負けねーぞ」とか言ってるのも、勝たなきゃダメだという「気のせい」がもとになってたり(笑)。自分勝手にmustの世界観をつくりあげて、それが当たり前だと思ってるってどうですか?ちょっと嫌な感じかも知れませんね。

片親になったことでいろんな人の世話になったんですよ。僕は娘が所属してきたミニバスのチームのスタッフをやってるんだけれど、みんなが娘たちを自分の子供のように接してくれた。なんというか頭が上がらないわけですよ。また、ミニバスに限らず、さまざまなコミュニティで、友人たちから励ましてもらいました。心から有難いなあって感じます。そういうことがあると、僕自身、謙虚にならざるをえなかった。

でもね、今までみんなの好意に気がついていなかっただけで、別に僕が謙虚になったから優しくしてくれたんじゃないんですよ。前の奥さんにしたってお世話になっていたわけですよ。気がつかなかっただけなんですよね。まあ離婚の話は長くなっちゃうのでそこは置いておいて・・・(笑)

気がつかなかっただけか・・・。そういうことって多いかもしれないですね。

ミニバスは、次女が今度卒業するので、娘はいなくなるのですが、2年くらいはチームに残ってお礼奉公したいと思っています。以前には、PTA会長をやっているんですけど、それも皆さんへのその後恩返しと思って引き受けたのがはじまりでした。ミニバスもそうだし、PTAもそう。関わっていくと、ふだん気がつかないのだけれど、自分たちのために働いてくださる、とても有難い人たちがいることに気づかされます。お父さんも、できる範囲でいいから、積極的に参加すると世界が拡がると思いますよ。

ところで、ママとの間に育児・家事の役割分担ってあるんでしょうか?

ありません。つねに臨機応変。ただ、思春期の娘の、女子ならではの会話の聞き役は母が適していると思います。

そうそう、なんかね「イクメン」って言葉はピンとこないんです。育児とか、家事をするといっても、実質的には奥さん孝行であることがたくさんあると思う。「イクメン」といっている時点で、そこにさえ届いていない感じがして、たいしたことねぇな、なんてね(笑)。家族毎に自ずと役割はできるのでしょうが、「イクメン」の大義が子育て参加ということならば、いろんなことを、奥さんと一緒にやるってことだと思うんです。

例えば「父会」のお父さんたちもすごく奥さんに気を使っていて。表向きは「気を使っとかないと自分が自由にできないから・・・」なんて言うんだけど、奥さんのためという視点があったと思うんですよ。

そうそうクリスマスの時にね。5、6人のお父さんたちがサンタに変装して家々を回っていくんですよ。できるだけその家の子どもが知らないであろう人が順に変装していってね。「奥さん、今行っても大丈夫ですか?」なんて電話をしながら、子どもが寝ているのを見計らってツリーの下にプレゼントをおいていくわけ。で、そのプレゼントを置いているポラロイド写真を撮るの。サンタが来たって証明のために。

うちの子もツリーの下のプレゼントと写真をみて「本当にサンタさんがきたんだ!」って大喜びでした。で、そんな時に彼らは、子どもたち用とは別に小さなプレゼントを用意していて、奥さんへのプレゼントを渡す・・・そんな小さなケアって、なんか心憎いでしょ。そんなことをしながら、旦那さんと奥さんのWIN-WINの関係が成り立っていけば「イクメン」もなにも、取り立てて言うことでもないでしょ。

WIN-WINの関係かあ。そういう関係を強めていくにはどんな心がけが必要だと思いますか?

ただひとつ、奥さんを受け入れるということ。どんな場合でも、それがないと駄目だと思います。

僕は一度、結婚を失敗しているわけですが、離婚した当初は理由がわからなかったんです。奥さんが言っていることがよくわからない。後になって「経営者が陥りがちな家庭の問題」という話を聞いた中に「あぁ、そういうことか」と腑に落ちるヒントを見つけました。

その話の受け売りになりますが、人の欲求には「having」「being」「doing」の3つがあるそうなんです。例えば、奥さんが育児に疲れて「最近ちょっとつまんないな~」って言ったとすると、それに対して僕は「そうか最近忙しいよね。じゃあ、今度の休み温泉に行こう!」「じゃあ子供を預けて、ドライブに行こう!」と返すの行動のパターンだったんです。ここに大きな間違いがあったみたいで。

もちろん旅行やドライブは喜ぶんだけれど、それでは奥さん「つまんないな~」は解消されないんです。正解は「君に頼ってばかりでごめんな。君が世話をしてくれて、家のことやっているから仕事に没頭できているんだ。いつも有難う」という返答で、これは彼女の存在をねぎらい、感謝する言葉です。つまり、彼女が訴えていたのは「being」の欲求=存在を認めて欲しいという欲求で、旅行に行くという「doing(行動)」の欲求とは違っていたということなんです。

そんな彼女に対して、さらに僕は「じゃあ●●を買いに行こうよ」「じゃあ家建てようぜ」と、10年も繰り返していたのだけれど、これも「having(所有)」の欲求を満たすものでしかなく、「being(存在)」の欲求を満たすことにならなかったという訳。それだけ、「being(存在)」の欲求が満たされることが重要なんだと思います。奥さんを受け入れるということが大切だと思うには、そういう理由があります。

今でもできていなくて喧嘩になることがあるのだけれど、「ただ聞いてくれればいいのよ」って奥さんからよく言われます。会社経営なんかやっていると、どんどん判断して、つねに改善策を考えようって思考なんだけど、そういう思考は家庭に持ち込んじゃ駄目みたいですね。「大変だなぁ、悪いなぁ」「ごめんよ、有難う」と、話をよく聞くことが大事なんだと思います。「聞く」というのは「being」の欲求を満たす行動なんですよ。

だから究極的には「ありがとう!」って言っていれば、ちょっと給料安くても、ゴールデンウィークに旅行にいけなくても、少なくとも離婚することはないでしょう。それを間違えていると離婚します!これは自信をもって・・・いや自信もっていうことじゃないけど、言えます(苦笑)

「有難う!」って素敵な言葉ですもんね!

僕もそんなに愛想がいいわけではなくて、ぶすっとしているように見られることがあるんです。「どうしたの?」って聞かれても「いや別に。普通だよ」ってことも。普通だから普通って応えているだけなんですけどね(苦笑)本当はニコニコしているのがいいんでしょうし。「愛しているよ」って言える人はそれでもいいし、キスやハグとかができる人はそれで。僕はできないなって思うので。

会話の時間は確保したいですよね。面と向かってゆったり話す時間が持てればベストですけど、それができなくとも通勤電車に時間合わせて一緒に乗ったり、車で送ったり。一緒にスーパーに買い物に行ったりとか、そうやって一緒にいる時間を少しでも作って、そういう時間がとても大切なように思います。

それでは最後に、この記事をご覧のパパにメッセージをお願いします。

育児や家事は、誰にやらされることでもありません。自分の親のことを考えて、受けた恩をパスしていくいちばんの相手が子どもや奥さんなわけで、あんまりがんばってやることでもないような…。自然にできるのが一番だと思います

子どもを大事にするのは当たり前、というより、ついそうなってしまうものですよね。でも子どもにも完璧でなくていい。公園に連れていくと子どもが喜ぶからといっても、奥さんが買い物に行きたいときは、みんなで買い物に行けばいいと思うんです。時には、子どもがかわいそうとかは言わないで、留守番させてどこかに行ったっていい。少しくらい放っておいても大丈夫ですから(笑)

そして子どもも完璧に育てなくていい。30点でもいいじゃない。親がだらしないからしっかり育つっていうのもあるかもしれないしね(笑)●●でなきゃいけないってものはないんです。親は子どもを受け入れるしかないんですから。

奥さんに、周りの人に「有難う」という言葉をしっかりと伝えること、そして●●しなければいけない!と考えるのではなく、自分にできることをやっていく。様々な経験や学びの中から紡ぎ出された岡空さんの言葉には、何度もはっとさせられました。「有難う」っていつも伝えられているかな? ●●しなきゃいけないって思い込んで苦しくなっていないかな? とてもシンプルな問いかけですが、一度自分を省みてみるのもよいかもしれません。

1月 26, 2011
papame

■パパインタビュー009■諸星さん(30歳)
【2ヶ月長女】

こんにちは、パパMe管理人の篠原です。

パパインタビュー第9回目ということで、諸星さんにお話を聞いてきました。

◆諸星 貴雄さん(30歳)【育休中の奥様、娘さん(2ヶ月)の3人家族のパパ】

◆所属/精密機器メーカー(従業員数約60名【グループ連結約19000人】)

◆職業/管理部門にて不動産管理等

お仕事の内容や時間について簡単に教えて頂けますか?

精密機器メーカーの管理部門で、保有不動産及びリース不動産の契約管理(賃貸・売買)及び設備管理、開発をしています。事業会社の国内事業所の不動産管理をはじめ、自社保有の土地や建物を貸して収益を上げることもありますし、借りたものを貸して収益を上げることもありますので・・・いろんな仕事をしています。様々なステークホルダーと「調整」をするのが私の役割。日中は、外出と事務所内での業務が半々くらいですが、関わる物件は全国に及ぶので、年間を通して出張も割とありますね。

平日は9:30~21:00 の勤務が多いですが、水曜日と金曜日は早上がりデーなので 9:30~18:00 の勤務です。朝家をでるのが8:00くらいで、帰宅するのが22:00 くらいですね。基本的に土日がお休みですが、稀に関わっている不動産で事務所移転があったり、テナントの工事があったりするときには出勤することもあります。

精密機器メーカーの中でも諸星さんのようなお仕事をされている方もいらっしゃるのですね!驚きました。

普段関わっている育児・家事はどんなものがありますか?

【育児】オムツ換え  ・ ミルク・離乳食を与える ・ 子供と散歩・お出かけ  ・ 絵本等の読み聞かせ ・ 子供と遊ぶ ・ 着替えの手伝い ・ 子供とお風呂(沐浴)・シャワー ・ 寝かしつけ ・ 夜泣きへの対応

【家事】食事の準備  ・ 洗い物 ・ 部屋の掃除  ・ お風呂・トイレ掃除 ・ ゴミ出し ・ 買い物

などです。

夜泣きも毎晩ある時期なので、妻のおっぱいだけでは泣き止まなかった時などは僕が替わってあやしていますよ。娘もどっちに対応してもらいたい、という考えってないと思うんです。抱っこする人が替わるだけで泣きやむことも多いです。まあ眠いには眠いですけど、夜泣きも一時的なものですし、(世の中のパパママは)皆さんやってこられていることなのでどうってことないですね。赤ちゃんに泣くなっていっても泣き止むわけないですからね。言ってもしょうがないことは言いません、みたいな(笑)

なるほど(笑) 育児・家事はいつやっているんでしょうか?

平日は仕事から帰ってから、できる範囲をやっています。土日は娘をベビーカーに乗せて電車ででかけるなど、家族で過ごすことが多いのでそこで。

例えば平日22:00前くらいに帰ったら、私が娘の身体を洗ってお風呂に入れる。入れ終わったら娘を妻に渡して、おっぱいをあげてもらう。その間に自分の身体を洗って、あがって娘を預かる。妻は料理をして、料理が終わったら娘を渡して、私が先にご飯を食べて。食べ終わったら交代して、妻がご飯を食べて、お風呂に入ってもらって、寝る・・・。そんな感じで関わっていますね。

あ、ちなみに基本的に娘と一緒にいるときは抱っこ。隙あらば置こうとするんですけど・・・駄目なんです(苦笑)しかも座って抱っこも許されないことも多々あり、常に立って抱っこ。首がまだ据わってないので、右手に首がくるようなポジションでず~っと・・・。

赤ちゃんによってこだわりがあるんですよね~(笑)うちの娘は最初から立て抱きじゃないと駄目でした。

育児・家事に関わる上でのこだわりはありますか?

頑張り過ぎないことですかね。赤ちゃんにしても、パパママにしても、人それぞれ、個性があるわけですから自分のペースでやる。例えば育児に関連する本を読んでいると「赤ちゃんは●●ヶ月には■■するものである」のような記述が沢山ありますが、これを鵜呑みにしてそのとおりにやろうとすると疲れちゃうと思うんですね。成長のスピードだって人それぞれなんだから、あまり気にしすぎない方がいいと思っています。ま、いい意味でテキトーに(笑)

あと「一人目の時にはやり過ぎた!」という話を良く聞いたりするじゃないですか。いろんな人から。これだけ多くの人が「やり過ぎた!」っていうくらいだから、「一人目でもざっくりでいいんじゃない?」と思ってやっていますね。

肩の力が抜けた感じで素敵です! そういえば育休をとられたそうですが・・・

そうですね、ほんのこの前復帰したばかりで今はリズムを整えているところなんです。

まだまだ男性の育休取得は珍しいと思います。何かきっかけがあったのでしょうか?

妊娠がわかった頃から『取るから』って妻には宣言していたんです。

育児に限定せず「仕事」と「自分の時間」という観点で時間を捉えてみると、仕事をし始めた頃から仕事一辺倒になるのは嫌だなという気持ちはあって。「自分の時間」の中で「子供が生まれた」というウェイトの大きいことが発生したので、普通に対応しなきゃなという感覚ですね。ですので育休の取得も自然な流れでした。

子供が生まれた初めは特に大変だから一緒に見てあげたいなというのと、子育て自体の大変さは別に育休をとらなくても土日の大変さでもわかるだろうなと思ったんですけど、育児をしている間の妻と子供が家で二人っきりでいるという状態を知っておきたかった。実際たかだか一ヶ月くらいですけど、ず~っと家にいることの閉塞感とか、復職する際の不安感・恐怖心とか予想していたとおり、実感できました(笑)

会社の方や周囲の方の反応はいかがでしたか?

そこまでの抵抗はなかったのではないかと感じています。同僚には負担をかけてしまい申し訳ないという気持ちでしたが、上司は「会社は組織だから、一人が欠けたら機能しないなんてことはない」といった趣旨のことも話してくれましたし(笑)会社から離れる期間もそんなに長くはなかったので、引継ぎなどの手間もなんとかなりました。実は会社では初めての男性の育休取得だったみたいですが、比較的スムーズだったと思います。同僚の中には「もっと取れば?」なんて言ってくれる方もいました。

逆に妻が心配してくれました、「仕事大丈夫なの」って(笑) もちろん一時的に所得も減るわけですが、育休の取得前後どうしても発生してしまう残業、それから給付金などを勘案すると、「大体トータルでプラスマイナスゼロになるはずだよ」「人生で何回もあることじゃない、いくらか払って一緒に過ごす時間を買ったと思えば全然高くないと思うよ」ということを説明して、妻には安心してもらいました。

私自身は所得云々よりも、当初別のリスクが頭にあって。「これまで育休法では原則1回だけの取得に限られてしまうので、今育休を取得してしまうと、この先もっと大変な時期がきたときに、つまり本当に育休を取らないとならない緊急な事態になったときに2回目が取れなくなる」ということがリスクだったのですが、タイミング良く法律(※1)も改正されて、男性でも2度目の育休取得が容易になったことが追い風になりました。

会社も、奥様もきっと日頃の諸星さんへのご信頼があってこそ、取得が実現したんでしょうね。

実際に育休を取得されて、何か感じたことはありますか?

やっぱり取って良かったなって思いますね。何よりずっと一緒にいれる期間が一定期間取れたことは良かった。一ヶ月という期間は長くはないですけどね(笑)毎日のように娘と関わりますから、オムツ換えもお風呂もたまーにやるよりは、一定期間に集中してやったほうが体が覚えますし、上達も早い気がします(笑)新入社員が最初に電話営業をやり続けるのと同じ感覚ですかね。一度習得してしまえば後が楽。

そうそう、オムツの交換にしても、大きい方の交換も最初は結構ハードル高く感じましたが・・・、まあ自然の節理ですからね(笑)これも慣れです。色が違うだけで、大した違いわないと思えばいいんです。最初からやっておけば、離乳食がスタートしてから、多少変化があっても対応しやすいですよ、きっと。

「仕事と育児・家事のバランス」を自己採点するとズバリ何点でしょう?

70点ですかね。平日の帰宅時間が遅くなりがちなので、お風呂の時間を早めにしたいなと思うことがあります。それと洗濯などの家事を、もう少しやったらいいのかなーと思ったり。朝でも夜でも、娘が起きていれば関わることができるので、そこは評価できるかな。

なるほど。奥様との間に育児・家事の役割分担ってあるんでしょうか?

我が家では主体的に育児・家事を行ってくれているのは妻です。娘のお風呂はできるだけ父親がいれるってことくらいで。私はそんなにやっていないと思いますよ。日頃育児をしないので、土日はその分やろうと思っています。

ママとパパ以外の人との関わりはありますか?

私も妻も実家が少し離れているので気軽に協力をお願いすることはできません。その分、地域のママ会のような集まりに奥さんは参加しているようです。みんなでお茶しにいったりして、そこで情報交換をしているみたいですね。ずっと家にいるよりも、そういう集まりに参加した方がよいと思っているので、参加を勧めています。

育児や家事でストレスがたまることはありませんか?諸星さんのストレス解消法、教えてください。

そうですね、子供と離れている自分の時間を充実させることでしょうか。例えば仕事の帰りに飲んだりとか、CD屋・本屋に立ち寄ったりしてみるとか。そんなちょっとしたことをするだけで、随分リフレッシュできると思いますね。

それでは最後に、この記事をご覧のパパに一言メッセージをお願いします。

仕事もそれ以外も全部ひっくるめて自分の人生です。今という時は二度とない貴重な時間。どうバランスをとっていくのかは「価値」に留意して判断をして、トータル的に人生を満足できる状況にすればいいんじゃないかと思います。

※インタビューは2010/12に実施。月齢などはインタビュー時点のもの。

(※1)改正育児・介護休業法・・・平成22年6月30日施行。父親が子の出生後8週間以内に育児休業を取得した場合、2度目の育児休業を理由がなくとも取得可能になった。

日本を代表する精密機器メーカーで働きながら、男性で初めて育休を取得された諸星さん。ともすると「育児にとにかく関わるんだ!」という熱のこもったお話になるかと思いきや・・・。「適当に」「ざっくり」「自然に」そんな言葉が会話の節々に。肩の力が抜けて、自然体で育児に関わる姿勢はとても素敵でした。ちょっと最近力み過ぎてるなーと思っているパパは参考にしてみては!?

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